2024/03/02 16:08
後骨間神経麻痺は、橈骨神経の運動枝である後骨間神経の障害によって生じる麻痺です。
円回外筋が原因で神経が締め付けられる場合もありますが、近年は、神経痛の筋萎縮症の一亜型として生じている場合があると注目されています。
免疫や神経炎の関与が疑われ、神経の砂時計様くびれが発見されることもあります。
神経痛の筋萎縮症は、一般には先行する神経痛が先行し軽快後に麻痺が生じると言われていますが、先行する疼痛がない例や感覚の異常や他の神経の麻痺と合併している例が存在していると言われています。
鍼灸では、障害を受けている神経に対して鍼通電療法を行います。
論文では、障害を受けている神経に対して鍼通電療法を行なうことで、神経栄養血管の血液量が増え、神経の不活化がされることがわかっています。
【参考文献】
岩月克之,前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺の病態:整形・災害外科 65巻5号 2022年4月 他