2023/08/28 12:22

弾発股の痛みに対する鍼灸施術

股関節周辺の痛みや違和感、それが弾発股(だんぱつこ)と呼ばれる症状です。この症状は様々な要因によって引き起こされ、日常生活に不便や痛みをもたらすことがあります。

弾発股の要因

弾発股の痛みは、股関節周辺の様々な要因によって引き起こされます。これらの要因には、以下のようなものがあります。

  • 殿筋の筋委縮: 殿筋の硬直によって股関節の動きが制限され、痛みが生じることがあります。

  • 腸脛靭帯の緊張: 腸脛靭帯の過度な緊張によって、股関節にストレスがかかり痛みが発生することがあります。

  • 腸腰筋の不調: 腸腰筋の筋力低下や不均衡が、股関節周辺の症状を引き起こすことがあります。

  • 大腿四頭筋の問題: 大腿四頭筋の弱さが股関節に負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。

  • 子供の頃の筋肉注射の影響: 幼少期に受けた筋肉注射が、後に股関節の痛みをもたらす可能性があります。

  • 大転子との摩擦: 大転子が周囲の組織と摩擦を起こすことで、痛みや違和感が生じることがあります。

  • 股関節の過度な使用: スポーツや日常の動作による過度の股関節使用が痛みを引き起こすことがあります。

鍼灸施術の効果

こうした弾発股の痛みに対して、鍼灸施術を行うことができます。論文「鍼灸治療が弾発股症状に与える影響に関する研究」によると、鍼灸施術によって股関節周辺の筋肉や組織の緊張が緩和され、血流が改善する効果が示唆されています。血流改善によって、ブラジキニンなどの発痛物質が除去され、痛みが緩和されます。特に、腸脛靭帯や腸腰筋の状態が改善され、股関節外側や内側の痛みが軽減されることが報告されています。